占い
占いが嫌いだ。
細かく言うと占いそのものというより、
「占いの結果を周りに押し付ける」
人が嫌いだ。
母親がそう。
「この子は芸能界が向いています」
人前に出ることは苦ではないが、人から色々言われて平気なほどの心を持ち合わせていない。
そもそも自分の見た目がかわいいとか綺麗だとか、
そういうことは考えたことがない。
勝手に美少女コンテストに応募され
当時自傷でズタズタだった身体を晒す羽目になった。
水着審査があるのだ。
スク水なんか着てるような子はいない。
どうして応募しましたか。
(勝手に応募されてました)
どんな芸能人が好きですか。
(そういうのはいません。)
趣味は?
(ありません。)
「この子は子宮の入口が曲がっているので生理痛がひどいです」
「わたしが気功でなんとかしましょう」
婦人科に行きたかった。
35歳現在。
ばっちり内膜症とチョコレート嚢胞。
「この子には父方の先祖の霊が祟っています」
わたしは、
わたしの話を聞いてほしかった。
きちんとカウンセリングしてもらって
適切な治療を受けたかった。
母よ。
あなたはわたしの話ではなく、お金を出して少しの時間繋がっただけの他人の言うことを聞くのですか。
母は正看護師です。